Mozilla のマニフェスト

2007 年に作成された「Mozilla のマニフェスト」は、Mozilla の基本理念を記述しています。「共に健全なインターネットを作りましょう」が 2017 年にこのマニフェストの補遺として作成され、インターネットが人間および人類全体のためになるものにするという Mozilla の公約を反映しています。これら 2 つの文書が Mozilla でのあらゆる活動、すなわち私たちが作るもの、資金を投資するもの、コミュニティとしての連携方法の指針となっています。

概要

インターネットは人々の生活のなかで、ますます重要なものとなりつつあります。

Mozilla プロジェクトとは、門戸が開かれていること、イノベーション、機会がインターネットの継続的健全性に不可欠であると考える人々によるグローバル規模のコミュニティです。Mozilla は 1998 年以来、インターネットが確実に全ての人々に有益な形で発展するよう、取り組んできました。Mozilla は主に Mozilla Firefox ウェブブラウザーの制作で知られています。

Mozilla プロジェクトでは、コミュニティベースの方法により、世界基準のオープンソースソフトウェアを制作し、新たな形態の共同作業を開発しています。Mozilla は、万人のインターネットエクスペリエンスを向上させることに関与する人々のコミュニティを組織しています。

こうした取り組みの結果、インターネットが引き続き公益に資するとともに、生活の商業的側面にも役立つために不可欠であると考えられる諸原則を策定しました。こうした諸原則を以下に示します。

本マニフェストの目的は次のとおりです:

  1. Mozilla Foundation が追求するものとして、Mozilla の参加者が望むインターネットに関するビジョンを説明すること
  2. 技術分野の経歴の有無を問わず、人々と対話すること
  3. Mozilla の作業を、Mozilla 寄稿者の誇りとなり、それを継続する Mozilla のモチベーションを高めるものにすること
  4. 他の人々にこのインターネットに関するビジョンを推進する枠組みを提供すること

これらの原則は、ひとりでに実現されるものではなく、インターネットを誰でも利用できる門戸が開かれたものにするためには、個人やグループで、あるいは他の人々のリーダーなど、人々が必要です。Mozilla Foundation は Mozilla マニフェストに定める原則を推進する取り組みを行っています。Mozilla では、インターネットを万人にとってより良い場とする取り組みのため、Mozilla への参加を呼びかけています。

原則

  1. インターネットは現代生活に不可欠であり、教育、通信、連携、ビジネス、エンターテインメント、そして社会全体における重要部分となっています。
  2. インターネットはグローバル規模の公開リソースであり、門戸が開かれ、アクセス可能なものであり続けなければなりません。
  3. インターネットは個人の生活を豊かにするものでなければなりません。
  4. インターネット上のセキュリティおよびプライバシー権は、決して任意で守るものではなく、基本的な権利です。
  5. 個人は、インターネットと自らのインターネット上におけるエクスペリエンスを形成することが可能でなければなりません。
  6. 公開リソースとしてのインターネットの有効性は、インターオペラビリティ (プロトコル、データのフォーマット、コンテンツ) イノベーション、世界全体に分散した参加によって決まります。
  7. 無料ソフトウェアやオープンソースソフトウェアは公共リソースとしてのインターネットの発展を促進します。
  8. 透明性の高いコミュニティベースのプロセスは参加とアカウンタビリティ、信頼を促進します。
  9. インターネットの開発への商業的参加は、多くの利益をもたらし、商業収益と公益の調和が不可欠です。
  10. 公益的側面の拡大は、時間と労力を費やす価値のある、重要な目標です。

共に健全なインターネットを作りましょう。

門戸が開かれたグローバル規模のインターネットは、史上最高のコミュニケーションリソースであり、連携リソースです。インターネットは、人類の進歩に切望される事柄の一部を実現します。インターネットは、新たな学習機会を実現し、共通の人間性を醸成し、世界各地で人々が直面する喫緊の課題を解決します。

現在までの 10 年間の間に、こうした見通しの一部が様々な形で実現されてきました。その一方で、分裂を拡大し、暴力を扇動し、憎悪を助長し、事実や現実を故意に歪曲するためにも、インターネットの威力が利用されてきました。Mozilla は、インターネットの人間的なエクスペリエンスを求める願望を、より明瞭に提案する必要があることを学びました。そこで、Mozilla は今それを実行します。

Mozilla の公約

  1. Mozilla は、個人の統計データに基づく特徴によりオンラインのアクセスや機会、エクスペリエンスの質が決定されることなく、地球上の全ての人々を包含するインターネットに取り組んでいます。
  2. Mozilla は、民間人同士の対話や人間の尊厳、個人の表現を推進するインターネットに取り組んでいます。
  3. Mozilla は、批判的思考や道理に基づく議論、知識の共有、確認可能な事実を向上させるインターネットに取り組んでいます。
  4. Mozilla は一般の利益のために多種多様なコミュニティが連携して共同作業を行うのを促進するインターネットに取り組んでいます。

Mozilla の約束

Mozilla プロジェクトおよび Mozilla ファミリーに属するすべての組織は、その活動において Mozilla のマニフェストに従うことを誓います。具体的には、以下を守ります。

  • 本マニフェストの原則を支持するオープンソースのテクノロジーとコミュニティを構築し、実現します
  • 本マニフェストの原則を支持する優れた消費者向け製品を製作・提供します
  • Mozilla の資産 (著作権や商標、インフラ、資金、のれん等の知財) を使用してインターネットを門戸が開かれたプラットフォームに維持します
  • 公益のための経済的価値のモデルを推進します
  • 公衆との対話とインターネット業界において、Mozilla のマニフェストの原則を促進します

マニフェストを推進するためにご協力ください

こうした性質のインターネットはおのずから実現されるものではありません。多くの人々や組織が、こうした願望をインターネット技術と人間のインターネット上のエクスペリエンスに組み入れる必要があります。Mozilla のマニフェストとその補遺は、こうした願望を推進する Mozilla の約束です。Mozilla は、あらゆる人々のためにインターネットをより良い場にすることを目指す世界各地の人々や組織と協働しています。

この目標にご賛同いただける方は、協力方法のご希望を教えてください。

そしてもちろん、Mozilla は FirefoxThunderbird を開発しています。これらすべては、インターネットを健全な場所にしてくれる人々を手助けするためのものです。